脱化粧水──角層を味方にする
ミニマルスキンケアメソッド


最終更新2025年9月
メソッドの4つの軸
スキンケアの本質は「常に角層をすこやかに導くこと」にあります。
つまり原則はひとつ──角層を味方にできるかどうか。
スキンケアがうまくいく理由も、つまずく理由も、突き詰めればこの原則に行き着きます。
すこやかな角層には、健康的なツヤ感とナチュラルな透明感が宿り、肌も表情も自然と美しく見えてきます。
そのためのメソッドを4つの軸で組み立て、導き出した3つの基本アイテムを一からつくりました。
4つの軸
● 脱化粧水=“水分過負荷”を減らす選択
化粧水をやめることが目的ではありません。過剰な水分の影響で「角層のうるおいバランス」が崩れないようにするための選択です。
角層がすこやかに働ける環境をつくります。
● 美白を超え、シワも誇りに=自然な変化を味方にする
若さを追いかけて、「より深く、より多くを届けよう」と角層のしくみに逆らうのではなく、角層が働ける「すこやかな状態」を保ち、自然な変化も味方にする。
たとえば、目元にふっと浮かぶシワは、笑った時間の証に。
自然な変化を隠すのではなく、肌の明るさに溶け込ませる──過ごしてきた時間を、“そのまま味方に”できる毎日へ。
● 引き算×バランス=“どう支えるか、どう守るか”を軸に過不足を整える
何よりも、まず負担を減らす。
そのうえで、角層の4要素(皮脂膜/角質細胞/NMF/細胞間脂質)を支え、うるおいバランスを守れるように、ヒューメクタント(保水因子)とエモリエント(脂質)をバランスよく届けます。
美容成分は自然な浸透まで。バリアをゆるめるなど角層に負荷をかけてまで浸透させることは避けます。
● ミニマリズム=本質を追求し、心豊かな毎日に繋げる
“ミニマリズム”とは減らすことではなく、本質を選び取ること。
スキンケアは、アイテムを増やせば良いわけではありません。また、オールインワンのように多機能をひとつに詰め込むことが真のシンプルだとは言えません。
角層の味方になるために、各アイテムに明確な役割を持たせます。
本質に触れる心地よさが、心豊かな毎日につながるように。
“うるおいのサイクル”を回す
方法はシンプルです。
常にすこやかな角層に導くために、「うるおいバランスが崩れないように守り、崩れたらやさしく回復させる」──この“うるおいのサイクル”を日々回し続け、顔の角層が抱える3つの弱点を支えます。
乾燥肌や敏感肌の悩みを持つ方にこそ、大きな支えになるはずです。
顔の角層が抱える3つの弱点
(1) 薄く、揺らぎやすい厚さはわずか0.01〜0.02 mm(日本人女性平均約0.015 mm)。環境や体調の影響を受けやすく、「昨日は潤っていたのに、今日は乾いている」といった揺らぎが生まれます。
(2) 皮脂膜の酸化
皮脂と汗がつくる天然のクリーム=皮脂膜は、紫外線や汚れで酸化すると逆に角層を刺激してしまいます。夕方の「くすみ」は、そのSOSのサインかもしれません。
(3) 洗顔後の“ロスタイム”
酸化した皮脂膜を落とすために洗顔は必要ですが、新しい皮脂膜が安定するまで約4時間(環境差・個人差あり)。この“無防備な時間”をどう守るかが大きな課題です。
これらの弱点を支えるのが基本アイテムの連携です。
1日2回──“朝と夜のリズム”に組み込み、“うるおいのサイクル”を日々回し続け、常にすこやかな角層に導きます。
3つの基本アイテム
毎日のスキンケアは、低温熟成石けんで洗い、ナチュリモを薄く。朝はナチュパラソルを重ねて完了。
低温熟成石けん(起点)
└(朝・夜) 洗うことが守りになる、生きた石けん
ナチュリモ(調律*)
└(朝・夜)指先にのる“わずかな量”で満ちる、ウェルバランスクリーム
ナチュパラソル(ヴェール)
└(朝)毎日を安心感で包む、紫外線対応ヴェール
*調律:“脂質+保湿因子”を補い整えること
低温熟成石けん(起点)

洗うことが守りになる、
生きた石けん。
酸化した皮脂膜のリセットをサポートする、ペースト状の“生きた石けん”──それが「低温熟成石けん」です。夜だけでなく、朝の洗顔にもおすすめです。
肌が自らつくる「皮脂膜」は、角層の味方ですが、紫外線や汚れで酸化すると、乾燥・くすみ・肌荒れなどの原因に。薄い顔の角層は、この酸化ストレスの影響を受けやすいため、定期的なやさしいリセットが必要です。
うるおいサイクルの起点に必要な力
「一定の間隔で洗顔して酸化した皮脂膜や垢を落とし、リセットする」ことが、うるおいサイクルの起点になります。
そのための洗顔で必要なのは、次の2つの力です。
・角層をいたわる洗浄力:酸化皮脂や古い角質(垢)をやさしく落とすバランスの取れた洗浄力。
・肌を弱酸性に導く整肌力:皮脂膜をつくる際に必要な“美肌菌”(バリア機能や保湿に関わる菌)が働きやすい弱酸性の状態へ導く力。
低温熟成石けんは、石けんならではの性質と製法・原料の調和によって、この2つの力を備えました。
「角層をいたわる洗浄力」と、一般的な石けんでは難しい「弱酸性に導く整肌力」を両立した、新しい洗顔体験を可能にします。
低温熟成石けんの魅力
「合成界面活性剤」が含まれている一般的なクレンジングや洗顔フォームと違い、石鹸の泡は、汚れや皮脂と反応すると洗浄力(界面活性力)を失います。
また、タンパク質を変性させるほど強くないため、角層を刺激せずに肌にとって不要なものだけを洗い落とせます。
「低温熟成石けん」は、この石鹸の本来の長所を最大限に活かすために「オーガニックのマカダミアナッツオイル」と「水酸化カリウム」を使用し、非加熱・無添加で3ヶ月かけてじっくり熟成しています。
・水酸化カリウム:水酸化カリウムは、一般的な固形石けんに使用される「水酸化ナトリウム」よりも分子が大きいので、角層の内部に入り込みにくい泡が生まれます。
不要なものだけをやさしく洗い落とすことができるので、洗顔中の負担や洗顔後のつっぱり感が軽減されます。
・マカダミアナッツオイル:マカダミアナッツオイルには、皮脂にも含まれる「パルミトレイン酸」という脂肪酸が豊富に含まれていますが、加熱しない製法で、この「肌の修復・保護に深く関わっている脂肪酸」の機能性を守り「肌を弱酸性に導く整肌力」を引き出しています。
この弱酸性の環境は、皮脂膜の再形成や“美肌菌”の活性にも理想的です。
ペースト状の“生きた石けん”
「低温熟成石けん」は、熱や添加物を加えず、脂肪酸の自然な機能をそのまま活かしている「生きた石けん」。
非常にデリケートな処方のため、その酸化を防ぐべく酸素を通しにくいチューブに詰め、ペースト状の“生きた石けん”の状態でお届けします。
うるおいサイクルの起点として、朝晩の洗顔にお使いください。
よくある“モコモコの泡”ではなく、「コシのあるクリーミィな弱アルカリ性の泡」で、酸化した皮脂膜や垢をやさしく浮かせて落とします。
すすぎ後は「マカデミアナッツオイルに含まれている脂肪酸」が弱酸性に導く整肌力となり、皮脂膜の再形成をサポートします。
夜は1日の疲れをほどきながら。
朝は新しい一日に備えながら。
得られるのは、「洗う=守る」へと変わる感覚です。
ご使用のポイント
・夜だけではなく朝の洗顔にもおすすめ(ぬるま湯洗顔だけでは酸化した皮脂や垢を落としにくいため、基本的に朝の洗顔にもお使いください)
・角層への負担を軽減するために、石けんで落とせるファンデーション推奨(低温熟成石けんで落とせます)
・垢(古い角質)もやさしくオフできるため、スクラブやピーリングは基本不要
・洗顔後、化粧水によるpH調整は必要ありません
本当に、この石鹸は初めての感覚です!
└ 洗い終わったあと、よくある変な膜が張る感じやぺたぺたする感じではなく、自然なしっとり感があります。とても良いです。でも、泡立てがはじめは少し難しかったです。別売りのネットは絶対あった方がいいと思います。それを使うとうまくできました。
忙しいときは泡立てがちょっと面倒な時もありますが、慣れればすぐできるようになります。私は毎日肌のキメを拡大鏡で観察しているのですが(笑)、アトピーもちでもともとうすーい皮膚のきめが、しっかり見えるようになって来た気がします。
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*洗い上がりのしっとり感が、今まで使用していた洗顔料と比べ物にならないくらいすごいです。
どんな敏感肌用の洗顔料を使用しても肌の突っ張りを感じ乾燥に悩まされていましたが、洗い上がりなのに保湿をしたようなふわふわとした肌になります。
もともと石鹸が好きなのですが、固形の場合だと置き場所に困ったり、水で溶けて小さくなってしまったり不便を感じていたので、チューブタイプで使い易いのもお気に入りです。
*ニキビなど肌荒れに悩んでいて、男性でも皮脂や角質を落とすためにクレンジングしたほうがいいと言われ、洗顔したうえにクレンジングまでしていたのに肌がどんどん悪化して困っていました。
ネットでこの製品を見つけ、使ってみて驚きました。まず、洗い心地が他の石鹸や洗顔ソープとは段違いで、とても気持ち良いです。さらに、これを使い始めてから、どんどん肌がきれいになりました。これは本当に驚きました。
ただ洗顔をこれに変えただけで、手間としてはむしろ減ってすらいるのですが、これの方が明らかに肌がきれいになるので、今までやっていたスキンケアはなんだったのかと思いました。香りだけはやや無骨な印象を受けますが、これも不要な成分を入れていないからと思うと納得です。
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ナチュリモ(調律)

指先にのるわずかな量で満ちる、
ウェルバランスクリーム
「うるおいバランスが崩れないように守り、崩れたらやさしく回復させる」──うるおいサイクルの調律を担うのが「ナチュリモ」です。
“うるおいのサイクル”を日々回し続けるために、洗顔後は、新たな皮脂膜が安定するまでのサポートが欠かせません。
女性の場合、安定するまで約4時間かかるとも言われている、この時間帯をどう守るか。
ナチュリモは、皮脂膜の構成内容を丁寧に分析し、安定するまでは皮脂膜の役割になり、安定後は角層の繊細さの支えとなるように設計しました。
ヒューメクタント(吸湿性のある水溶性成分)とエモリエント(水分の蒸散を防ぐ油溶性成分)」の連携をバランスよく角層に届け、調律します。(※調律=補って整えること)
角層に負荷をかけない、わずかな量(0.2〜0.4 g)で肌が落ち着きます。
それを叶えているのは、「ラメラ液晶乳化」。
水分と油分が交互に重なるミルフィーユのような構造が、角層のすみずみに無理なく馴染み、4つの要素(皮脂膜・角質細胞・NMF・細胞間脂質)をサポートする脂質と保湿因子を届けます。
また、乳化に使用している成分自体(レシチンなど)も、角層の4要素と親和性があるものを選択しています。
そして、欠かせないのが、クリームの酸化防止。
クリームが酸化すると「守るはずのもの」が刺激に変わってしまうため、天然ビタミンEやローズヒップエキス(VC)、αリポ酸を組み合わせ、空気が触れにくいエアレスボトルに充填してあります。
肌に塗布した後も安心できるように仕上げました。
「わずかな量で、肌がふっと落ち着いていく」──その感覚は「角層のすこやかさ」へと変わっていきます。
使用感と肌タイプについて
ナチュリモは、軽やかなつけ心地としっとり感を両立したつけ心地です。
無香料(原料の匂いがわずかにあります)なので、香りが気になる方や敏感な肌にもやさしくお使いいただけます。
肌状態によっては、使い始めに物足りなさを感じる場合もありますが、使い続けることで保湿感が高まってきます。
乾燥肌・敏感肌の方はもちろん、季節の変わり目にゆらぎやすい肌にもおすすめです。
ご使用のポイント
・低温熟成石けんでの洗顔後、肌が乾き始める前にナチュリモを塗布してください。
・シリコーン系成分高配合の製品(ファンデーションなど)とは相性に注意(よれる場合は併用を避けてください)
どうしようもない乾燥から抜け出すことができました。
└ ナチュリモ(旧バージョン)は使い始めは保湿感に物足りなさがありました。ただ時間がたつと肌に自然と馴染んでいく感じがあり、皮剥け赤み等のトラブルもないので、やっぱりへミューさんは違うなと思いました。また、ナチュリモを使い出してから、気になっていた小鼻の毛穴が気にならなくなってきました。
へミューさんに出会うまでは、皮剥けや赤み、乾燥による小皺にすごく悩んでいましたが、どうしようもない乾燥から抜け出すことができ、感謝しています。
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*お世話になってかれこれ数年…最初は、化粧水要らないの?!と半信半疑で使い始めました。その内使うのにも慣れ、気付けばゆらぎにくい肌になりました。
数年使って、最近では脱毛サロンで肌を見てもらった時に、肌をきれいだと言ってもらうことがありました。それも違うところで数回。特に頬のキメが整っていると言われました。正直ナチュリモ以外何もしていない…
私は混合肌(10代の頃はニキビにとても悩み、脂性肌の時もありました)です。安定して使えるものがあってとてもありがたいです。
*ナチュリモの素晴らしさに驚いてばかりです。寒さや、忙しさ、いろんなことを考えながらの生活で、「疲れたなあ・・・」と、つい沈んだ気持ちになってしまうのですが、ナチュリモのおかげでハリとふっくらとした肌触りを実感して、鏡の自分を見ると、「よし!頑張るか!」と、前向きな気持ちへとつながります。
肌の奥底から、活力を見出してくれているようで、こんなに素晴らしい製品を開発してくださったことを本当にありがたく思っています。
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ナチュパラソル(ヴェール)

毎日を安心感で包む、
紫外線対応ヴェール
美白ではなく、ナチュラルな透明感を。
シミの原因とされるメラニン。
でも本来は、紫外線から肌の奥の「母細胞」を守るために欠かせない、大切な味方です。
メラニンを敵にして無理に減らそうとすれば、防御力を失い、かえって肌は傷つきやすくなります。さらに、美白成分を角層の先まで無理に浸透させようとすれば、繊細な角層を刺激し、すこやかさを損なってしまうことも。
大切なのは、メラニンを否定することではなく、“必要以上に生まれなくてすむ環境”をつくること。
その環境さえ整えば、美白に頼らなくても、ナチュラルな透明感が自然に宿ってきます。
紫外線によるシワやシミの予防にもつながります。
「ナチュパラソル」は、そのための紫外線対応ヴェール。
紫外線吸収剤や合成防腐剤は不使用。食品にも使われる乳化剤に微粒子酸化チタンを均一に分散。酸化防止のために、空気が触れにくいエアレスボトルに充填しました。
角層への負担を一つずつ解決した透明で心地よいヴェールが、日常の紫外線をはね返し、うるおいサイクルを持続します。
※微粒子酸化チタンは、肌に塗布しても白浮きせず透明に近い状態になり、紫外線を効果的に防ぐ特長があります。安全性についても、公的機関(独立行政法人産業技術総合研究所)の評価に基づき確認しています。
毎朝のスキンケアの流れで
ナチュパラソルは、毎朝のスキンケアの流れで自然に使える「日中用保護クリーム」です。
白浮きせず、透明な紫外線ヴェールになって密着。乾燥やちり・ほこりなど外部刺激からも肌を守ります。
※ナチュパラソルはSPF分析装置試験による測定でSPF30を確認しています。ただし、日本化粧品工業連合会の基準に基づくSPF試験は行っていません。そのため分類上は「日中用保護クリーム」としています。
ご使用のポイント
低温熟成石けんで洗顔→ナチュリモを塗布→ナチュリモが肌に馴染んできたら(肌に馴染むにつれサラッとしてくるので、しっとり感があるうちに)、ナチュパラソルを塗布してください。紫外線をはじめ、外部の刺激から肌を守れます。
・シリコーン系成分高配合の製品(ファンデーションなど)とは相性に注意(よれる場合は併用を避けてください)
|朝のスキンケアの流れで塗れるので、うっかり日焼けしてしまわないと安心感があります。
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*ナチュパラソルは、朝のスキンケアの流れで塗れるので、家の中や通勤でうっかり日焼けしてしまうということがないという安心感があります。保湿力もあるので、紫外線からも乾燥からも守ってくれていると感じます。
やや油分が多いためテカリもありますが、しばらくハンドプレスするとなじみます。気になる時はティッシュで軽くおさえたり、パウダーでおさえたりして対応しています。日中、乾燥や油浮きすることもなく、快適です。
朝から日差しがジリジリと強い最近もナチュパラソルを塗って通勤してますが、日常生活に必要な紫外線予防効果があるなと実感しています。
*市販の日焼け止めのような人工的な匂いなどは一切無く、とても良いです。ナチュパラソルを塗ると、肌が膜で覆われて守られている感じがするので保護、保湿の観点からもとても気に入っています。
日中外で作業をすることが多いのですが、日差しで肌がピリつくこともなく、メガネ焼けもしていないので、日焼け防止効果は十分あると思います。また、汗をかいても落ちずにきちんと肌に密着しているので、その点においても良いと思います。
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メソッドのお試し方法
もし、「ミニマルスキンケアメソッド」を試してみたいと思った時は、「初回限定スタートセット」を、ぜひご利用ください。
ゆっくり確かめていただけるように、基本の3アイテム(すべて現品)をセットにし、返品・返金保証をお付けしています。
もし「合わない」「想像と違う」と感じたら、理由は問いません。ご使用から4週間以内なら、いつでも返品・返金が可能です。
安心してご利用ください。

▼セットの内容をみる
小さな実感の積み重ねから。
|+|「初回限定スタートセット」の内容
ぜひ、下の「脱化粧水──段階移行ガイド」も参考にしながら、お試しください。
脱化粧水──段階移行ガイド
化粧水の使用量が多い方が「ミニマルスキンケアメソッド」へ無理なく移行するための段階ガイドです。化粧水の使用量が少ない方も、最高の結果を得る準備として活用してください。
● ねらい:“水分過負荷=頻度×量×時間”を段階的に下げながら、調律(ナチュリモ)を主役へ。角層の回復力を妨げない移行設計です。
最初の4週間は、小さな変化を確かめていく大切な期間になります。
● フェーズ1──Week 1|総量を半分に
角層を新しい環境に慣らしていく1週目。
夜:洗顔(低温熟成石けん) → 化粧水:従来量の1/2 → 美容液:従来量の1/2(使用している場合)→ 調律(ナチュリモ)
朝:ぬるま湯洗顔(目安温度33°前後)→ 化粧水:従来量の1/3〜1/2 → 調律(ナチュリモ)→ ヴェール(ナチュパラソル)
→ 累積の水分過負荷をまず減らす。化粧水の急なゼロ化はしない。
→ スクラブ/ピーリング/コットンパック/シートマスクは中止。
→ 乾燥による不快感(つっぱり・ごわつきなど)が増した場合は化粧水の使用量を少し増やす。
→ まれに小さな吹き出物などができることがありますが、多くは常在菌環境の変化で起きます。正常なバランスを取り戻すと落ち着いてきます。焦らずに様子を見てください。
→ 「合成界面活性剤」の刺激を避けるため、クレンジング不要の「石けんで落とせるファンデーション」への切り替えを検討してください。
*参考 |+| ファンデーション選びとメイクの落とし方
● フェーズ2──Week 2|化粧水1/3&美容液停止
角層を新しい環境に慣らしていく2週目。
夜:洗顔(低温熟成石けん)→ 化粧水:従来量の1/3 → 調律(ナチュリモ)
朝:ぬるま湯洗顔(目安温度33°前後)→ 調律(ナチュリモ)→ ヴェール(ナチュパラソル)
→ 水分過負荷をさらに減らし、コルネオデスモソーム/ラメラ配列の回復を促す
→ 乾燥や乾燥による不快感の軽減が感じられないとき──「クレンジングの使用をやめる」
*コルネオデスモソーム:角質細胞同士を接着する細胞接着構造
*クレンジングの使用をやめる:石けんオフ設計のファンデーションへの切り替えでクレンジング不使用を実行
*リップ:唇が荒れていなければ、ポイントメイクリムーバーの使用は可
● フェーズ3──Week 3|60秒ルールで“調律”先行
乾燥の軽減やうるおいの持続を感じてくる。
夜:洗顔(低温熟成石けん)→ 60秒以内に調律(ナチュリモ)
朝:洗顔(低温熟成石けん)or ぬるま湯洗顔(目安温度33°前後)→ 60秒以内に調律(ナチュリモ)→ ヴェール(ナチュパラソル)
→ 化粧水の常用終了。洗浄直後のTEWL上昇を抑え、自由水の滞留を作らない。
→ フェーズ2までで水分過負荷を下げているため、フェーズ3からは、様子を見ながら、朝は「低温熟成石けんor ぬるま湯」で洗顔。朝も「低温熟成石けんでの低負荷洗浄」を行うことで、皮脂酸化や残留物をリセットするメリットが大きくなる。
→ 60秒ルール=肌表面が湿っている間に塗布──入浴時に洗顔する場合は、入浴後、60秒以内に塗布。
*自由水=たとえると「水たまり」:角層の4要素では抱えられない“流動的な水”で、増えるとふやけの原因になりやすい。
● フェーズ4──Week 4〜|定着フェーズ
キメ・ハリ・ツヤが少しずつ整い始める。
夜:洗顔(低温熟成石けん)→ 60秒以内に調律(ナチュリモ)
朝:洗顔(低温熟成石けん)→ 60秒以内に調律(ナチュリモ)→ ヴェール(ナチュパラソル)
→ 角層の入れ替わりは約2〜4週(個人差あり)。段階移行で水分過負荷の影響が減り、必要な水分を抱えられる肌へ。
→ 必要最小限のステップで4要素のバランスを維持するのが最終形。
→ 季節や体調に合わせてナチュリモの塗布量をコントロール。基本は、Tゾーンは薄く、Uゾーンはややしっかり。
→ ナチュリモの使用量の目安:湿度が高い季節1〜2プッシュ/湿度が低い季節2〜3プッシュ
● よくあるつまずき
シリコーン系成分(シクロペンタシロキサン、ジメチコンなど):肌に悪いわけではないですが、石けんでは落としにくく、ナチュリモとの相性もよくないため、シリコーン系成分を配合している製品(ファンデーションなど)の併用は避けてください。
低温熟成石けんの泡立て:専用ネットでクリーミィに泡立てることがポイント。泡立てに慣れるまでは使用量を多めに。
ナチュリモの塗布量:顔全体に均一ではなく、全体に薄く塗布したあと、必要な箇所にはしっかり。調律が目的なので、たくさんつけるのではなく、適量をつけること。
ナチュパラソルの落ち具合:ナチュパラソルは石けんで落とせる設計ですが、低温熟成石けんでの洗い方に慣れるまでは落ち具合が気になることも。目安1プッシュですが、落ち具合が気になるときは半プッシュからスタート。
● 観察チェック
肌には個人差があるので、乾燥による不快感が増さないように様子を見ながらフェーズを移行。
良化なら次のフェーズ。停滞しているときはフェーズを維持。もしくは1つ前に戻す。
原則は、化粧水を増やすより、調律(ナチュリモ)を微増。
● まとめ(考え方の核)
“どれだけ与える、どう浸透させる”ではなく、“どう支える、どう守る”。
角層がすこやかに働ける状態を保てば、健康的なツヤ感とナチュラルな透明感が宿ります。
肌も表情も自然と美しく見えてきます。

▼セットの内容を見る
小さな実感の積み重ねから。
|+|「初回限定スタートセット」の内容へ
*適用範囲の注記:本ガイドは化粧水の否定ではありません。“水分過負荷(頻回・多量・長時間)”に焦点を当てた提案です。医療情報ではありません。症状がある方は皮膚科にご相談ください。
|参考文献| 本記事の内容は、皮膚科学・化粧品学に基づく一般知識をもとに作成しました。参考文献:Lodén M. (2003), Rawlings AV. (2004), 日本皮膚科学会 (2020) ほか。
※このページにはスキンケアについてのヘミューの考え方を記載しています。弊社に無断でこのページの内容の全てまたは一部の転載を禁止します。