カート

化粧水はいらない本当の理由
やめたら肌がきれいになった
──うるおいバランスの支え方


肌のために、ちゃんと化粧水を使ってきた。

それなのに、乾燥への不安も、刺激への気がかりも、なぜか少しずつ増えていく──

もしあなたが、そんな不思議な現象の中で「化粧水は本当に必要なのか」と揺れているとしたら、こんな気持ちが重なっているのではないでしょうか。

• 化粧水で水分を足さないと、もっと乾燥しそうで不安

• 重ねづけに意味があるのか、ないのか、確信が持てない

• いらないとしても、やめたあとに何を使えばいいのかわからない

だからこそ、迷いがあっても化粧水をやめられずにいる。

けれど私は、もうそこに答えがあるとは思っていません。

もし、その戸惑いの理由が水分が足りないことではなく、「保湿とは、まず水分を足すことだ」と思い込んでいたことにあるとしたら──

スキンケアの見方は、大きく変わります。

化粧水は意味ない?いらない?

迷っているイラスト


肌のうるおいを支えているのは、いちばん外側にある角層です。

そして化粧水には、保湿成分を含んだ水分を角層まで届け、肌をみずみずしく整える役割があります。

たっぷり重ねたあとの肌は、みずみずしく、しっとり感じられるかもしれません。

けれど、その「しっとり感」と、「角層がすこやかに整い、うるおいを保ちやすくなること」は、同じではありません。

実は、顔の角層が抱えられる水分量は、思っているよりずっと少ないのです。

目安は、目薬数滴ぶん──

だからこそ、角層にとって多すぎる水分は、うるおいではなく、負担になることがあります。

大切なのは、水分を足し続けることではありません。

一時的なしっとり感を追いかけるのではなく、うるおいを支えている角層が整うように、ケアの軸を組み替えることです。

本当に避けたいのは、「化粧水を使わないと乾いてしまう」という不安に揺れたまま、肌がきれいになっていく流れとすれ違い続けることです。

化粧水をやめたら、肌がきれいになった。

その変化は、ただ一つのアイテムを減らした結果ではありません。

何を足すかを考える前に、まず、角層の状態を見る。

そこから、スキンケア全体を組み立て直す。

もう、足りないものを探し続けなくてもよいのかもしれません。

化粧水がいらない本当の理由も、やめたあとに肌がきれいになっていくわけも、ここから見えてきます。

鍵は角層のすこやかさ

私は、化粧品会社での経験も含め、30年以上スキンケアの開発と販売に携わってきました。

さまざまな肌の悩みと向き合ってきたなかで、変わらず大切だと感じていることがあります。

それは、肌のいちばん外側にある角層を、すこやかな状態に保つことです。

あたり前に感じるかもしれません。

けれど、キメも、うるおいも、ふと触れたときにほっとするやわらかさも、角層の状態と深く関わっています。

だからこそ私は長いあいだ、

肌が乾くなら、まず角層に水分を補う。

その役割を担う基本が、化粧水だと考えていました。

私自身、最初から化粧水を手放そうと考えていたわけではありません。

そうして化粧水と向き合う中で、しっとり感だけでは説明できない違和感も、少しずつ見えてきました。

しっとり感はつくれても、角層がすこやかに整っていく流れとは噛み合っていないのではないか。

その可能性が浮かんできたのが、18年ほど前でした。

化粧水はいらないという選択

自問自答と検証を重ねた末に、私は、化粧水を基本のステップから外すという結論に至りました。

ただし、化粧水だけを外せばよいわけではありませんでした。

多くのスキンケアは、まず化粧水でしっとり感をつくることを前提に組み立てられています。

そのため、化粧水を外しただけでは、物足りなさや不安が残りやすくなります。

洗い方や、洗顔後に使うものが、角層の状態と合っているとも限りません。

見直す必要があったのは、化粧水だけではなく、スキンケア全体でした。

効きそうな響きや流行に揺れ、迷いや遠回りも重ねた末に行き着いたのが、石けんとクリームを基本にした、角層を味方にするミニマルなメソッドです。

必要だったのは、水分や油分を次々に足すことではありません。

角層がすこやかに整っていく流れを、無理のない連携で支えることでした。

角層を味方にする

スキンケアの在り方を見直し続けるうちに、私は60代になりました。

経験を重ねるなかで、肌への向き合い方も少しずつ変わってきました。

理想を追いかけるほど、自分の肌を責めてしまうこと。

「もっと与えなければ」と、頑張り続けてしまうこと。

そうした重たさから少しずつ離れていくためにも、角層を味方にするという考え方を大切にしてきました。

そして今も、そのメソッドを磨き続けています。

配合成分や製法を調整しながら、角層がすこやかに整っていく流れを支えやすい形へ、少しずつ近づけてきました。

この18年の積み重ねが教えてくれたのは──

角層を味方にすることは、乾燥や肌荒れへの不安に振り回されにくくなるだけでなく、自分らしく年齢を重ねることを楽しめる毎日にも、少しずつつながっていくということです。

乾燥や肌荒れで悩んでいた方を中心に、

「乾燥が気になりにくくなった」

「スキンケアが楽になった」

「肌を褒められるようになった」

そんな声をいただくようになりました。

手応えのイラスト

● 化粧水をやめたら…

ヘミューさんに出会ったのは、いろんなブライダルエステを体験していたときです。

あるエステサロンで、「肌にはバリアがあるから化粧水は浸透しにくい。だから電気で一時的に弱めて浸透させる」と説明を受けたのがきっかけでした。

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その時はすごいなと思いました。でも、後からおかしいと感じるようになりました。肌が元々持っている機能を弱めてまで、浸透させる必要があるのか?

結婚を控えて、化粧品を変えるのは勇気のいるタイミングでしたが、「角層のすこやか」が大切だと書かれているヘミューさんのサイトを読んで、試してみたいと思いました。

使用後は乾燥が改善したおかげで、肌につやが出るようにもなりました。

面白いことに、どこのエステでも「肌がちょっと乾燥気味ですね、化粧水をしっかり重ねづけしてくださいね」と言われていたのですが、ヘミューさんに変えてから「肌の乾燥がなくなりましたね、頑張っていますね!」と言われるようになりました。

化粧水をやめたおかげですとは…言えませんでした…


● 初めは化粧水を手放す怖さがあった

使用し始めてから、約3年が経ちました。

初めは化粧水を手放す怖さがありましたが、あの時HEMUEさんを見つけて本当によかったと思っています。

今ではファンデーションも塗っていません。周りからは肌を褒めていただくことがとても多くなりました。

お風呂から出たら、ナチュリモを1プッシュ顔に広げるだけで充分な保湿を感じています。

この3年間、一時期海外にいましたがその間もナチュリモを使用し続けており、環境や水が変わっても揺らぐことが本当に少なかったです。

ずっと肌荒れに悩み続けた人生だったため、ナチュリモとHEMUEさんの肌に対する新しい向き合い方にとても感謝しています。


● 私の肌を助けてくれるかも

50歳になったころから乾燥がかなり酷くなり辛い毎日を送っていました。

化粧品もいろいろと試しましたが効果はなく使いかけの化粧品の瓶が増えてゆきました。ネットで「化粧水はいらない」という言葉が目に留まり、ヘミューさんのホームページをじっくりと読みました。

これなら私の肌を助けてくれるかもしれないと感じながらも半信半疑で(ごめんなさい)使い始めました。

まず乾燥肌が改善され、その後徐々に顔が明るくなってきました。いろいろな化粧品を調べ試してわかったことがあります。それはヘミューさんは化粧品づくりに対する姿勢が他の会社とは大きく違っているという事です。



美容情報が増えるほど、

「何を足せばいいのか」
「どの成分を選べばいいのか」

その答えを探し続けてしまうことがあります。

けれどHEMUEがたどり着いたのは、もっと多くを重ねることではありませんでした。

肌のいちばん外側にある角層を見つめ直し、毎日のケアの軸を、そこに置き直すこと。

「化粧水をやめたら肌がきれいになった」

その言葉の奥にある理由も、ここから見えてきます。

化粧水に答えがあると信じていた私が、なぜ角層を支えるケアにたどり着いたのか。

ここから、順を追ってお話しします。

HEMUE開発者が登壇して説明している写真
HEMUE開発|佐藤 亨
60代化粧品開発者。化粧水に答えがあると信じていた時代も含め、失敗と検証を重ねながら、いまの設計にたどり着いています。(写真は50代前半の頃の登壇記録)


化粧水のしっとりが、
うるおいになりきらない理由

うるおいになりきらない理由のイラスト

「化粧水を使うとしっとりするのに、なぜか肌が整っていかない」

そう感じたとき、添加物や原料の由来、成分の質が気になったことはないでしょうか。

私も、そう考えていました。

20年前にHEMUEを始めたのも、“ごまかしのない化粧水”を、納得のいく形にしたかったからです。

当時の私は、肌を大切にしたいという気持ちに、化粧水の質で応えようとしていました。

化粧水は、スキンケアに欠かせないものだと考えていたのです。

けれど、心地よいしっとり感を喜んでいただけるようになっても、それが本当に、肌がすこやかに整っていく流れにつながっているのか。

そこには、確かな手応えを持てずにいました。

「重ねても、うるおった感じが続かない」

そんな声も届き、品質の視点だけでは説明しきれない引っかかりが、少しずつ強くなっていきました。

その迷いがほどけるきっかけになったのは、信頼している原料メーカーの研究資料でした。

そこには、角層が抱えきれないほどの水分が、角層の構造を不安定にする可能性が示されていました。

化粧水の質で、肌の悩みに対応していく。

そう考えていた私にとって、見過ごせない示唆でした。

肌のうるおいを支えているのは、角層です。

だとすれば、見るべきだったのは、化粧水の質だけではなく、角層がどれだけの水分を扱えるのか。

そして、その水分が角層の中でどう働いているのか。

そこだったのです。

⑴ 役割は違って見えても、共通していること

化粧水には、次のような役割があるとされています。

① 水分を補うこと

② 次に使うものをなじませやすくすること

③ 保湿成分を角層に届けること

役割は違って見えます。

けれど、角層に対して共通しているのは、保湿成分を含んだ水分を、角層に届けるということです。

ここで見落としやすいのが、その量です。

一般的な化粧水の推奨使用量は、500円玉ほどとされていることが多いと思います。

量にすると、2〜3mL前後です。

もしその量が、角層が一度に抱えられる水分量を大きく超えているとしたら。

質や役割よりも前に、「量」の時点で、角層の仕組みと噛み合っていない可能性が出てきます。

⑵ しっとり感と、角層が整うことは違う

結論から言うと、角層が一度に抱えられる水分量は、思っているよりずっと少ないものでした。

だとすれば、化粧水でうるおっていたと思っていた感触は、必要以上の水分によって角層が一時的にふくらんでいた状態に近いのではないか。

そう考えると、辻褄が合う場面が浮かんできました。

化粧水を重ねると、含まれている保湿成分の働きもあり、肌はしっとり感じます。

表面はみずみずしく見え、質感も整ったように感じます。

でも、その感触は続かず、乾きやすさまで気になってくる。

それは、うるおいが続かなかったというより、ふやけに近い一時的な感触が引いていっただけなのかもしれません。

不足していたのではなく、水分が多すぎた可能性があるのです。

⑶ 角層が扱う水分量は、目薬数滴ぶん

量の感覚が変わると、化粧水の見方は根本から変わります。

顔の角層が、うるおいのために扱っている水分量は、HEMUEの概算では、約0.15〜0.3mLほどです。

目薬なら、数滴ぶんの世界。(概算に使った条件は、文末のアコーディオンに記載)

乾燥を感じるときに不足していると考えられる水分量は、さらにその一部です。

目安としては、約0.05〜0.1mLほど。

とてもわずかな量です。

一方で、化粧水の使用量は2〜3mL前後。

ここが、これまであまり語られてこなかったポイントでした。

だから、角層に必要な水分を考えるとき、化粧水を何度も重ねることが本当に必要なのかを、一度見直す余地があります。

乾燥が気になると、

• しっかり濡れる量を1回
• 心配だから、もう一度
• 安心するために、さらにもう一度

と、重ねることが少なくありません。

ここで起きていることは単純です。

• 角層が扱う水分量は、とても小さい
• 手に取る水分量は、それよりずっと大きい

重ねるほど、角層が抱えきれない水分は、どんどん増えていきます。

問題は、その必要以上の水分が、角層の中で何をしているのかです。

⑷ 抱えきれない水分は、負担に変わる



もちろん、手に取った化粧水が、そのまますべて角層の中にすっと入るわけではありません。

多くは手のひらに残ったり、肌表面で蒸発したりします。

それは角層が、外から入ろうとする大量の水分をせき止める“防波堤”のような、バリアの働きを持っているからです。

このバリアの働きは、角層を構成している4つの要素(角質細胞・細胞間脂質・NMF・皮脂膜)の連携で成り立っています。

HEMUEでは、この連携が保たれている状態を、角層のうるおいバランスと捉えています。



角層は、このバランスの中で、

• 肌内部から上がってくる水分
• 汗や空気中の湿気

といった「少しずつの水分」を受け取り、うるおいを支えています。

水分だけが、肌のうるおいなのではありません。

角質細胞がすこやかに重なり、細胞間脂質がその間を満たし、NMFが水分を抱え、皮脂膜が外側から守る。

その連携によって、肌はうるおいを保っています。

つまり、角層そのものが「肌のうるおい」なのです。

だからこそ、外から与える水分についても、角層との関わり方を見直していくことが大切です。

水に触れること自体が、問題なのではありません。

見直したいのは、化粧水を重ねて、水分をうるおいとして角層に残そうとする使い方です。

本来抱えきれない量の水分は、そのまま「肌のうるおい」として積み重なるわけではありません。

むしろ、角質細胞の“並び”や“つながり”、細胞間脂質の層状構造に影響し、うるおいバランスを揺らす負担に変わることがあります。

この状態を、HEMUEでは水分負荷と呼んでいます。

ここまで整理できたとき、私の中で、「化粧水を手放していいのか」という迷いは終わりました。

⑸ 油分でフタをしても、根本は変わらない

水分負荷で起きやすいのが、角層の「ふやけ」です。

ふやけているときは角層が膨らんでいるため、一時的に肌がなめらかに感じられることもあります。

けれど、そこで起きているのは、「うるおった」のではなく、角層が抱えきれない水分で膨らんでいる状態です。

ここで油分でフタをすれば、水分の蒸発は一時的にゆるやかになるかもしれません。

油分には、水分の逃げやすさを抑える役割があります。

ただし、角層がふやけた状態のまま覆っても、うるおいバランスの乱れそのものが整うわけではありません。

その結果、しっとりしたはずなのに、あとからつっぱる。

なめらかだったはずなのに、ごわつく。

そんな「不思議な現象」が起こりやすくなります。

もしそうだとしたら──

水分をたくわえるつもりで使っていた化粧水は、うるおいになりきれず、添加物や原料の由来・性質と並んで、肌が落ち着かない一因になっていた可能性があります。

⑹ 閉じ込めるより、支える

だから、大切なのは──

角層のうるおいバランスが整っていく流れを、無理のない連携で支えることです。

ここが噛み合わないままでは、一時的なしっとり感は得られても、肌がすこやかに整っていく流れにはつながりにくくなります。

抱えきれない水分を与え、油分で閉じ込めようとするより、角層が少しずつ受け取っている水分を保ちやすい状態へ整える

だからHEMUEは、「化粧水はいらない」という選択をしました。

それは、化粧水を使わないこと自体が目的なのではなく、角層を支える方向へスキンケアの軸を組み替えるということです。

その方が、角層の仕組みに合っていると考えています。

ミニマルスキンケアメソッドは、その考え方を「石けん+クリーム」で形にしました。

角層を味方にするメソッド

メソッドは、ミニマルです。

ミニマルだからこそ、うるおいバランスが整っていく流れを邪魔せず、必要なところを支えられます。

次は、「どう支えるか」の全体像へ。

► ミニマルスキンケアメソッドを見る🔗


概算に使った条件と考え方

ここで示すのは、公開されている目安をもとに前提を置いた“概算(試算)”です。再現できるように前提と手順を開示します。

• 顔の角層の体積=顔の表面積 × 顔の角層の厚さ

• 顔の表面積(成人女性の平均):約600 cm²

• 顔の角層の厚さ(日本人女性の平均):約0.015 mm(=0.0015 cm)

→ 顔の角層の体積:600 × 0.0015 = 0.9 cm³

• 角層の質量=体積 × 密度(概算)

密度:ここでは 1 g/cm³ と置いて概算(大まかな見積もりのための前提です)

→ 質量:約0.9 g

• 水分含有率(目安)

正常範囲:約15〜30 %

角層に保たれている目安水分量:0.9 g × 0.15〜0.3 = 0.135〜0.27 mL

乾燥を感じるときの不足量(仮定)

乾燥を感じる状態を15%前後、快適ラインを20〜25%と仮定した場合、不足している水分は約0.05〜0.10 mL(目薬にして約1〜2滴)です。

強い乾燥を感じる状態=10%あたりまで下がっている場合の水分減少量は、約0.13 mL(目薬3滴分程度)になります。


※肌の状態には個人差があります。数値は、公開されている条件(顔の面積・角層の厚さ・含水率)を置いた概算(目安)。条件をある程度動かしても、角層が一度に抱えられる水分量が「数mL単位」になることはありません。

|参考文献|以下の文献・データをもとに自社にて角層水分量を計算
Madison KC. "Barrier Function of the Skin: 'La Raison d’Être' of the Epidermis." J Invest Dermatol, 2003.日本皮膚科学会『皮膚科学』改訂版, 2020.Lodén M., "Role of Topical Emollients and Moisturizers in the Treatment of Dry Skin Barrier Disorders." Am J Clin Dermatol, 2003.


※引用・転載の際は出典として「HEMUE|化粧水はいらない本当の理由」を明記してください。(改変転載は禁止)


水分負荷の補足

ここから先は、もう少し詳しく知りたい方のための補足です。

※化粧水が悪いという話ではなく、水分負荷で「まず起きやすいこと」と、水分負荷が続いたときに「起こり得ること」を分けて整理します。

※肌の状態には個人差があり、すべての人に同じように起こるわけではありません。

水分の過剰は、角層の微細な構造に乱れを生じさせる可能性が、皮膚科学の研究でも示されています。

過剰な水分にさらされ続けると、角層内部に水分がたまることで厚みを増し(ふやけ)、うるおいを安定して保つための構造が崩れやすくなります。

こうした現象は、化粧水を重ねるなど、水分が「入り続ける状態」でも起こり得ると考えられています。

段階1:まず起きやすいこと(体感につながる部分)

水分負荷でまず起きやすいのは、一時的に角層が水を抱えて整ったように見えたあと、水分を保ちきれずに乾きやすくなること。

この往復が続くと、水分が「入る/抜ける」の波になり、安定しにくい状態になります。

• ふやけやすくなる(つけた直後は肌がなめらかに感じることも)
• その後 乾きやすくなり、つっぱり/ごわつき/ざらつきなどが出やすい
• 水分が足りない(乾燥する)感覚と、日中の皮脂の出方がちぐはぐに感じることも

段階2:水分負荷が続くと起こり得ること(こじれやすい部分)

水分負荷が続くと──角質細胞の“並び”と“つながり”が弱まりやすくなります。

バリアの要である“ラメラ配列”が乱れたり、細胞同士の“接着(コルネオデスモソーム)”が弱くなるイメージです。

その結果として、角層が未熟になりやすい方向へ(不全角化)傾くことがあります。

傾くと、次のような悩みが生じやすくなります。

• バリアが不安定になり、乾燥や敏感さが増す
• 赤みが出やすい/ゆらぎやすい
• キメや透明感が損なわれ、くすみっぽく見える
• 肌表面が均一になりにくく、毛穴が目立つと感じる

用語メモ(必要な方だけ)

• ふやけ(maceration):角層が水分を含んで膨らみ、手触りが一時的になめらかに感じる状態 • 経表皮水分喪失(TEWL):自覚がないまま角層から失われる水分の量を示す指標(バリアが揺れると上がりやすい) • ラメラ配列:細胞間脂質が水分と油分を交互に抱えて層をつくる構造(バリア機能の要) • コルネオデスモソーム:角質細胞同士をつなぐ“接着”の仕組み • 不全角化:「角層の整い」が追いつきにくくなる状態。角層が未熟(弱くて小さい)になり、うるおいを保つ要素(NMFやセラミドなど)も減りやすくなる


補足:角層の4つの要素

• 並び:角質細胞
└並びが乱れると、表面のなめらかさが揺れやすくなります。

• すき間:細胞間脂質(セラミドなど)
└角質細胞のすき間が埋まっているほど、水分が逃げにくく、刺激も入りにくい。

• 中の保水:天然保湿因子(NMF)
└角質細胞の“中身”。水分を抱え込む力があるほど、うるおいが安定しやすい。

• 表面の保護膜:皮脂膜
└肌がつくるクリーム。乾燥や摩擦の刺激を受け止め、水分の蒸散をゆるやかにします。

• 整っている角層:並びが揃う/すき間が埋まる/中で保てる/表面が守れる

• 崩れている角層:並びが乱れる/すき間が広がる/中で保てない/表面が守れない



化粧水は意味ない?いらない?
──よくある質問(FAQ)

化粧水意味ない?・いらない?FAQのイラスト

ここまで読んで、

「考え方はわかった。でも、私の肌の場合はどうなんだろう?」

そんな疑問が浮かんでいるかもしれません。

乾燥しやすい。
インナードライと言われた。
敏感になりやすい。
ニキビが出やすい──

どれも、とても自然な迷いです。

ここからは、角層のうるおいバランスという視点から、よくある質問を整理していきます。

Q1. 化粧水をやめたら肌はきれいになりますか?

A.化粧水をやめるだけで、肌がきれいになるとは限りません。

大切なのは、「化粧水をやめたかどうか」ではなく、うるおいバランスが整っていく流れを支えるケアに、切り替えられているかです。

「化粧水をやめたら肌がきれいになった」と感じる場合、

化粧水を重ねる前提から離れたことで、角層への水分負荷が減り、肌がすこやかに整いやすくなったことが背景にあると考えられます。

角層のうるおいバランスが整ってくると、次のようなサインが出始めます。

• 乾燥やテカりに振り回されにくくなる
• 肌の調子が日によって大きく崩れなくなる
• ツヤやキメが、ゆっくり整ってくる

Q2. 化粧水での水分補給は意味ないですか?

A. 意味がないというより、化粧水での水分補給にこだわりすぎる必要はありません。

角層が抱えられる水分量は、HEMUEの概算では、顔全体でも目薬数滴ぶんほどです。

だから、化粧水をたっぷり重ねても、その水分がすべて「肌のうるおい」として残るわけではありません。

むしろ、必要以上の水分を繰り返し与えることは、角層のうるおいバランスを揺らす水分負荷につながりやすくなります。

もし化粧水を使う場合も──

• 肌表面が軽く湿る程度の少量にする
• 重ねづけで安心をつくらない
• 乾くたびに足す使い方を見直す

化粧水は、肌を一時的にみずみずしくできます。

けれどHEMUEでは、角層をすこやかに整えていくための中心に置くものではないと考えています。

化粧水の役割の補足


化粧水の役割は大きく3つだとされています。

① 水分補給
② なじみをよくするブースター
③ 保湿成分(ヒューメクタント)の補給

けれど、角層に対してやっていることは、共通しています。

保湿成分を含んだ水分を届けることです。


► 水分補給について

角層が抱えられる水分は、目安として目薬の数滴ぶん。

水分は肌本来の仕組みや、他のアイテムで補える範囲です。

必要以上の水分は、水分負荷として作用しやすくなります。

もし、水分補給として化粧水を使うなら、表面が軽く湿る程度の少量を、1回だけ。

重ねるほど、抱えきれない水分が増えます。


► ブースターとしての役割について

肌がやわらかくなった、なじみやすいと感じる変化は、表面が少し湿れば起きます。

目的が「次を塗り広げやすくする」なら、表面が軽く湿る程度の少量を1回で十分。

何度も重ねる意味はありません。


► 保湿成分の補給について

保湿成分の補給は、確かに大切です。

しかし、水分が多い化粧水では、保湿成分をたくさん届けようとするほど、水分負荷につながりやすくなります。

化粧水に頼らず、うるおいバランスを崩さない方法で届けることが必要です。



Q3. インナードライでも化粧水はいらないですか?

A. インナードライと感じていても、化粧水が必要とは限りません。

いわゆるインナードライは、肌表面に皮脂があっても、角層内の水分を保ちにくくなっている状態です。

このとき、化粧水を重ねると一時的に落ち着くように感じるかもしれません。

けれど、水分を足すほどよいとは限りません。

角層が水分を保ちにくい状態のまま、化粧水を何度も重ねると、かえってうるおいバランスが揺れやすくなることがあります。

大切なのは、重ねる量を増やすことではありません。

角層が少しずつ受け取っている水分を保てる状態に整えることです。

化粧水を使っている場合も、まずは肌表面が軽く湿る程度の少量から見直してみてください。

Q4. 乾燥・敏感・ニキビなど、トラブルがある肌ではどうするのがよいですか?

A. 肌が不安定なときほど、まず見直したいのは、何を足すかではなく肌への負担を減らすことです。

乾燥が強い。
ピリつきやすい。
ニキビが繰り返し出る。

悩みの出方は違っても、角層が不安定になっているときは、刺激や水分負荷の影響を受けやすくなることがあります。

その状態で

• 化粧水を何度も重ねる
• 肌をヒタヒタにする
• アイテムを次々に足す

といったケアを続けると、肌の状態が見えにくくなることもあります。

不安がある場合は、いきなりすべてを変えるのではなく、化粧水の量や回数を少しずつ減らしながら、肌の変化を見ていくのがおすすめです。

また、化粧水だけでなく、洗顔料、美容液、乳液、クリーム、日焼け止めなど、スキンケア全体で負担になっているものがないかを見直すことも大切です。

痛みのあるニキビ、炎症が強い状態、長引く症状がある場合は、自己判断で我慢せず、皮膚科に相談してください。

Q5. HEMUEで手応えを感じられるようになるまで、どれくらいかかりますか?

A. 個人差はありますが、変化のきざしは2〜6週間ほど、実感の目安としては1〜3か月ほど見ていただくとよいと思います。

角層は、一晩で入れ替わるものではありません。

だから変化も、急に大きく変わるというより、まずは肌が落ち着いてくる感覚としてあらわれやすくなります。

たとえば、

• 洗顔後に慌てにくくなる
• 乾燥しにくくなったように感じる
• 肌の調子が安定してくる
• 揺らぎにくくなる

こうした小さな変化が、少しずつ積み重なっていきます。

大切なのは、早く強い手応えを求めてアイテムを重ねることではありません。

角層のうるおいバランスが整っていく流れを、数週間から数か月の単位で落ち着いて見ていくことです。


► メソッドを体験してみたい方へ

HEMUEのミニマルスキンケアメソッドは、角層の仕組みと調和しながら、うるおいバランスが整っていく流れを無理のない連携で支えます。

まずは、肌の調子がどう落ち着いていくかを、数週間、ゆっくり見てみてください。

ミニマルスキンケアメソッドを見る🔗


参考文献・根拠資料

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2.Rawlings AV, Harding CR. Moisturization and skin barrier function. Dermatol Ther. 2004;17(Suppl 1):43?48. doi:10.1111/j.1396-0296.2004.04S1005.x

3.Rawlings AV, Matts PJ. Stratum corneum moisturization at the molecular level: an update in relation to the dry skin cycle. J Invest Dermatol. 2005;124(6):1099?1110. doi:10.1111/j.1523-1747.2005.23726.x

4.Mohammed D, Matts PJ, et al. Variation of Stratum Corneum Biophysical and Molecular Properties with Anatomic Site. 2012(本文中で角層厚が概ね10?20?mとして言及)

5.日本皮膚科学会. アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024(保湿外用の位置づけ・注意点など)

6.Elias PM. Stratum corneum defensive functions: an integrated view. J Invest Dermatol. 2005;125(2):183?200. doi:10.1111/j.0022-202X.2005.23668.x

7.Jiang Z-X, DeLaCruz J. Appearance benefits of skin moisturization. Skin Res Technol. 2011;17(1):51?55. doi:10.1111/j.1600-0846.2010.00462.x

8.Hydration Disrupts Human Stratum Corneum Ultrastructure. Ronald R.Warner, Keith J. Stone,n and Ying L. Boissy

免責・注意事項

• 本記事はスキンケアに関する一般的な情報提供であり、医療行為の代替ではありません。症状がある方、治療中の方は医師(皮膚科)の判断を優先してください。

• いずれの化粧品でも、体質・肌状態によって合わない場合があります。赤み、かゆみ、刺激、悪化などが出た場合は使用を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

著作権・転載について

※このページにはスキンケアについてのHEMUEの考え方を記載しています。弊社に無断で本ページの内容の全部または一部の転載を禁止します。

更新情報

初版公開:2007年
最終更新日:2026/03/20