化粧水は、いらない。

どうすれば、肌にうるおいが宿るのだろう?


「シワやシミ、年齢に抗うために、基礎化粧品を色々と塗り重ねることが肌を大事にすることではない。

肌を大事にするというのは、『肌自体にうるおいが宿ることで生まれる自然な美しさ』=『健康美』を保てるようにすることなのでは。

そして、肌自体にうるおいが宿っていれば、そもそも基礎化粧品をいくつも塗り重ねる必要はないはず…」

そんな気づきから、私はスキンケアの考え方を根本から見直し化粧水の販売をやめました。

肌自体にうるおいが宿るようにするには、化粧水に依存しないように導く必要があると分かったからです。


化粧水がいらない理由の説明会・肌にうるおいが宿るスキンケア



肌のうるおいが宿る場所と化粧水をつける矛盾

然のように使われている化粧水ですが、使わないと肌が乾いてシワシワになってしまうのでしょうか?

実は、そんなことはありません。

にわかには信じていただけないかもしれませんが、「化粧水に依存しないスキンケア」に切り替えると、早ければ3週間、遅くても3ヶ月ほど経つと乾燥の悩みが和らぎ肌のツヤが増します。そして、健康的なきれいな素肌になってきたことを実感できるはずです。

なぜでしょうか?

なぜなら、肌のうるおいが宿る場所が本来のよい状態に戻ってくるからです。


は、肌のうるおいが宿る場所はどこでしょうか?

それは、肌表面でバリアの役割をしている角質層です。





この角質層がすこやかであれば肌にうるおいが宿り、素肌の自然な美しさが輝きます。

洗顔の際、肌を擦らないようにするのがセオリーになってきていますが、その理由も角質層をすこやかに保つためです。

ですが、肌を擦らないように気を配っていても、化粧水をパシャパシャつけていてはその気配りが無駄になるかもしれません。

化粧水に頼れば頼るほど角質層がすこやかではなくなる懸念があるからです。

乾燥肌、敏感肌という状態も、角質層のすこやかさが損なわれている状態ですが、実は、ある化粧品メーカーの調査によると、女性の6割以上が「自分の顔の肌は乾燥肌、敏感肌だと思う」と、回答しています。

つまり、「角質層の不調」で悩んでいる女性が6割以上にもなるのです。

もし、あなたも同じように悩んでいたら、使うのが当然だと思われている化粧水との付き合い方を見直してみる価値があると思いませんか?


粧水をたっぷりつける行為は、「角質層の仕組みや役割」に対して矛盾があります。

ちょっと、お風呂に浸かっている状況を思い出してみてください。

お湯がどんどん体の中に浸透してきたことはありますか?

ありませんよね。

でも、なぜ、お湯は体の中に浸透しないのでしょう?

それは、肌表面の角質層がバリアとなって水分をはじいているからです。そして、化粧水をつけて水分を浸透させようとしているところも角質層です。

化粧水はいらない理由の図解

「水分をはじく役割をしているところに、化粧水をつけ水分をたっぷり浸透させようとする...」

よく考えてみると矛盾を感じませんか?

この矛盾する行為が角質層のすこやかさを損なってしまうのです。

正直にお話しすると、私が化粧水がいらないことに気づいたのは、このヘミューを始めて2年ほどがたった2007年でした。

それまでは化粧水をつけることに疑問を感じず、それどころか化粧水を開発し、そしてたっぷりつけるようにアドバイスしていたのです。

まず化粧水で水分を与え、その与えた水分を逃がさないようすることが保湿のコツだと思い込んでいたのです...


前、私は、いわゆる自然派の化粧品会社に勤めていました。

そこで働く中で、イメージ広告やセールストークに振り回され本来のきれいな素肌を失ってしまった女性のことを見聞きし、なんとか救えないだろうかという想いが生まれました。

一方で、売り上げ目標を達成するために必要とは思えない商品を販売しなければならない現場の苦悩も知り葛藤をいだくようになった私は、結局、会社をやめ一旦は化粧品業界からも離れてしまいました。

その会社で経験してよかったことを一つだけあげると、それは「合成界面活性剤の負の作用」を学んだことです。

「合成界面活性剤」を使うと、水と油のように混ざらないものが混ざるようにすることができるので、クレンジング、シャンプーなどの洗浄成分に利用されていたり、メイク製品や保湿製品を作るために使用されています。

「合成界面活性剤」は化粧品に当たり前のように使われていますが、実は「肌に負担をかけてしまう成分である」ことを理論的にも経験的にも学びました。

だから、ヘミューを始めると決心したときは、「合成界面活性剤不使用」の製品をつくると決めていました。

ですが、当時は今よりも視野が狭く、肌に水分をたくさん浸透させようとする行為も「肌に負担をかけるもの」だとは、気づいていなかったのです。

あらためて素肌の健康美と向き合い、「化粧水はいらない。化粧水はセールスのための美容知識から生まれたものだから依存させてはいけない」と、わかったときは本当にショックでした。

肌に負担をかけてしまうものを販売していたことに罪悪感が生まれ、このままヘミューを続けてよいのか悩みました。

悩んだ末、化粧水の販売をやめ、今度こそ、スキンケアに役立つ製品をつくるために、在庫の化粧水を一本、一本、捨てました...


の後、現在の洗顔石鹸、保湿クリーム、日焼け止めでの3ステップケアができるまで10年かかりました。

10年かかりましたが、「ヘミューを使って肌に自信を持てるようになった。もう、他の化粧品は気にならない」と、言っていただけるようになりました。

あのとき、化粧水がいらないと気づき販売をやめて本当によかったと思っています。

もし、あなたも「どうすれば、肌にうるおいが宿るのだろう」と、思っているときは、ぜひ、ヘミューの「化粧水に依存しないスキンケア」を試してください。

少し長くなりますが、これから理論的なこともお話しします。


化粧水がいらない本当の理由と肌にうるおいを宿す方法

のうるおいが宿る場所は角質層だとお話ししました。

この角質層はラップほどの厚さしかありませんが肌の内側を守る役割があります。異物が肌の中に入らないようにしたり、外からの刺激をやわらげたりする「バリア」なのです。

そして、角質層にうるおいが宿ることで「バリア」の役割ができるようになっています。

もし、うるおいが宿らなければ、角質層は「バリア」の機能を失います。肌は健康を保つことができませんし、見た目の美しさも損なわれます。

艶やかさを失い、乾燥などの不快な感覚が生じたり、肌が敏感になったりします。毛穴の目立ち、乾燥による小じわ、くすみ、ニキビなど、様々な悩みができるきっかけにもなります。

シミ・シワなどもできやすくなります。

このことを踏まえれば、角質層にうるおいが宿るようにサポートするのが、日々のスキンケアの大事な目的のはず。

だからこそ、化粧水をたっぷりつけるのは逆効果なのです。

肌の中には体の中から水分が供給される仕組みになっています。肌の外から水分を浸透させる必要がないし、そもそも角質層自体に含まれている水分量もそれほど多くないからです。


1.顔の角質層に含まれている水分は何cc?

が水分をはじく様子が、健康で若々しい肌かどうかの物差しにもなっていますね。

健康で若々しい肌ほど水分をはじく力があり、そのはじく役割をしているのが角質層です。

とはいえ、もちろん角質層自体にも、ある程度の水分が含まれています。

汗の水分と肌の内側から届けられる水分が含まれていると考えられています。その水分によって柔軟さなどを得ているので、まったく水分がなかったらパリパリになって裂けてしまいます。

では、「顔の部分の角質層」には、どれぐらいの量の水分が含まれていると思いますか?

角質層には20%〜30%ほどの水分が含まれている状態が理想とされています。そして、厚さはラップと同じぐらい(0.02mm程)です。

それをもとに計算すると...

顔の部分の角質層は体積が1ccほど。

含まれている水分はその20%〜30%ほどだとすると、0.2〜0.3ccほどが含まれていることになりますね。

肌に乾燥による不快感が生じるのは、角質層に含まれている水分が減った影響ですが、仮に水分が半分近くも減ったとしても、その量は0.1〜0.15ccほどです。

もし、水分を補う必要があるとしても、目薬2、3滴分ぐらいでよいので、化粧水に頼らなくても、美容液、クリームなどで十分に補えます。


2.化粧水で貯水はできない

かし、化粧水をパシャパシャとつけるとかなりの量になります。

例えば、500円玉大を重ねづけすると、1cc以上になってしまうと思います。0.1ccほどで十分であることを踏まえれば10倍以上の量なので、望ましい状況ではないはずです。

たとえば、ラップぐらいの厚さしかない薄い紙が水分を吸い込んでびっしょり濡れたらどうなるでしょうか?

ぐしゃぐしゃになって、もろくなって、場合によっては破けてしまうかもしれません。破けないにしても、過剰な水分が蒸発した後の紙はとても乾燥しバリバリした状態になりますよね。

だから、実は角質層は化粧水をたっぷりつけられている間、その紙と同じ状態になってしまわないように必死で抵抗しているのです。

大量の水分が一気に全て浸透してきたら壊れてしまうので、過剰な水分を浸透させないようにはじきます。はじかれた水分は浸透できずに蒸発していきますが、それでもどんどん水分を与えようと押し込み続ければ、とうとう角質層の構造が崩れだします。

もろくなった紙と同じように保水力が低下して乾燥しやすい状態になってしまいます。

「貯水しているようなイメージ」で化粧水をパシャパシャつけていると思いますが実際は全く違う状況なのです。

どうしても化粧水をつけたいとしても、角質層の表面が軽く湿る程度の量をつけるだけで十分。

化粧水はいらないし、化粧水を浸透させようとすればするほど角質層は弱っていくのですが、なのに、肌には化粧水をたっぷりつける必要があると思っている方は多いと思います。

なぜでしょうか。そんな疑問が浮かんできますね。

理由は大きく2つあると思います。

「保湿成分を十分に与えられない」、「メイク効果に惑わされてしまう」の2つです。


3.化粧水では保湿成分を十分に与えられない

通、化粧水をつけるのは洗顔の後だと思います。

洗顔すると、角質層を保護・保湿していた「皮脂膜」が汚れとともに落ち、角質層の表面がむき出しになります。

そのため、「乾燥を感じやすい状態」と「水分をはじく力が弱まった状態」になります。皮脂が分泌され、皮脂膜が復元してくると解消されてきますが、ある程度復元するまでに1時間ほど、完全に元に戻るまでは4時間がかかると考えられています。

だから、洗顔の後は、皮脂(油分)や皮脂膜と同じような成分(油分・水分・保湿成分が混ざり合ったもの)をつけて、肌表面の角質層を乾燥から守るのが自然なお手入れなのです。

しかし、化粧水の内容成分は、皮脂・皮脂膜とはぜんぜん違います。

化粧水はたっぷりとつけられるようにすることが前提になっているので、水分を大量にし、油分はゼロ、保湿成分は少量にして作ってあります。

当然、たっぷりつけないと肌がしっとりするほどの保湿成分を与えられません。つまり、しっとり感の正体は化粧水の水分ではなく「肌に残る保湿成分」なのです。

化粧水をたっぷりつけたくなるのはそのためですが、たっぷりつけることで肌がしっとりすれば、「化粧水で水分をたっぷり与えることは大事」と、勘違いしても仕方がありません。


4.化粧水によるメイク効果に惑わされてしまう

質層は水分を吸い込むと膨らみます。

すると、瑞々しさが増し、肌に透明感やハリを感じきれいに見えるようになります。

この見た目のよい変化は嬉しく感じると思います。だから、たっぷりとつけたくなってしまうのではないでしょうか。

その気持ちはわかります。

でも残念ながら、そう見えるのは水分を吸い込んで膨らんでいる間だけ。一時的なもので、本当に肌がきれいになったのでも肌質がよくなったのでもないのです。

水分の蒸発とともに角質層はしぼみます。

時間の経過とともに肌に乾燥を感じだし、見た目も化粧水をつける前の肌の感じに戻っていきませんか?

「水分が逃げないように、最後にフタをする基礎化粧品をつけるとよい」と説明されると思いますが、「メイク効果」を持続させるために「フタ」をしても、本当の意味で肌がよい状態になるわけではありません。

一時的にきれいになったように見せかけることしかできないですし、乾燥肌・敏感肌の始まりになってしまう心配もあります。


5.乾燥・敏感肌の始まり=角質層の未熟化が起こる

質層は「角質細胞」と「細胞間脂質(セラミド・脂肪酸・コレステロールなど)」でできています。よくレンガの壁に例えられますが、角質細胞がレンガで細胞間脂質は角質細胞同士を繋ぐモルタルです。水分は、この角質細胞と細胞間脂質に含まれています。

角質細胞は水分を吸い込み、吸い込んだ水分はNMFと呼ばれる保湿成分が吸着して保ちます。細胞間脂質では、ラメラ構造というサンドウィッチような仕組みで水分を挟み込んで保っています。



この仕組みや構造が壊れないようにサポートし、うるおいが宿るようにするのがスキンケアだと思いますが、しかし、化粧水をたっぷりとつける行為は逆方向です。

角質細胞は水分を吸い込むと膨らむので、押し込まれた過剰な水分でどんどん膨らんでいきます。しかし、保つことができない過剰な水分は次第に蒸発してしまうので、今度は角質細胞がしぼんでいきますが、水分が蒸発する時にもともとの水分も蒸発してしまい膨らむ前よりもしぼんでしまうことがあります。

その繰り返しで角質細胞が傷ついたり疲弊するとNMFが流れだし、吸い込んだ水分を保つことができなくなる恐れがあります。

また、大量の水分を与えることで美容成分の浸透をよくする「ブースト効果」などという説明を見かけますが、裏を返せば、「角質細胞」と「細胞間脂質」で築いている「バリア」を壊し、すき間を生じさせるということです。それは角質層の構造の崩れを意味します。

そして、このような「角質層の構造の崩れ始め」が、乾燥肌・敏感肌になってしまう始まりです。


由をわかりやすくするために角質層を上層部と下層部の2つにわけて説明します。

化粧水をたっぷりとつけるような間違ったスキンケアや角質層に負担をかける内容成分の製品を使い続けると、角質層の上層部の構造が崩れだします。

肌は、その状態を放置しておくわけにはいかないので構造が崩れだした角質層を垢として捨て去り、早く新しい角質層に入れ替えようとします。そのために肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が普段よりも急速に行われます。速くなるというより工程をスキップして応急手当する感じに近いと思います。

この時、「角質層の未熟化」が起こります...



表皮の肌細胞は、表皮と真皮の境目になる基底層で生まれます。

生まれた細胞は、次に生まれた新しい細胞によって肌表面に向かって押し上げられます。そして、その細胞が角質層のゾーンに移行するタイミングで角質細胞となります。

ターンオーバーがいつものように丁寧に行われているときは、肌表面に向かって押し上げられてきた細胞が角質層のゾーンに移行するタイミングで「細胞の核」が消えて「正常な角質細胞」となります。(核が消えるというのは簡単に言えば細胞が死ぬということです)

「正常な角質細胞」となったときは、細胞膜は厚くなり、細胞内はケラチン繊維という物質などで満たされ強度が増します。また、「角質細胞になるときに細胞の外に放出された物質」と「細胞の外に用意されていた物質」を使って細胞間脂質が作られ、角質細胞間のすき間を十分に埋めます。

このように角質層を構築する「正常な角質細胞と細胞間脂質」が連続してできれば、堅牢な「成熟した角質層」がつくられ、ハリ、ツヤのよいキメの細かい肌になります。

一方、ターンオーバーが急速になると、「細胞の核」が消えないままの角質細胞が増えます。

細胞の核が消えないまま角質細胞になると、正常時よりも小さくて弱い「未熟な角質細胞」になってしまいます。細胞間脂質を作る物質も十分に放出されないので細胞間脂質も減ります。その結果、角質細胞同士のすき間が広がった状態になってしまいます。

この「未熟な角質細胞と細胞間脂質」が連続して積み上げられていくと、保水力もバリア力も弱い「未熟な角質層」になっていきます。

つまり角質層の上層部の構造が崩れると角質層の下層部から未熟化が始まり、やがて角質層全体が未熟化します。その状態が肌の乾燥を招き、そして肌を敏感にし、ハリ、ツヤのないキメの乱れた肌にしてしまうのです。

見方を変えると、角質層の上層部がダメージを受け続けても、それでも致命的なトラブルにならないのは、肌が角質細胞を未熟化させて「応急手当」を続けているからです。未熟化に助けられているから化粧水をたっぷりつけられると言ってもよいと思います。

化粧水をたっぷりつけて、いくつもの基礎化粧品を塗り重ね続けても、時間と費用をかけて「未熟な角質層の維持」に付き合わされ続けるだけになってしまいます。

乾燥肌・敏感肌を根本から改善し、肌が一番良かった頃に近づけていくためには、未熟化をストップし「成熟した角質層」を取り戻さなくてはなりません。


6.健康美の秘訣は角質層の保護・修復を徹底すること

のためには、まず角質層が成熟できる環境をつくることが欠かせません。

角質層にダメージを与えてしまうスキンケア方法や負担をかけるような内容成分の製品の使用をやめることが必要です。やめて、角質層の保護・修復を徹底すれば「成熟した角質層=すこやかな角質層」が育ってきます。

肌にうるおいが宿り、ハリ・ツヤ・キメのある健康的できれいな素肌が育ってきます。

うるおいが宿りにくい状態をカバーするために、基礎化粧品をいくつも塗り重ねなくてはならない状態から脱出できます。


して、角質層の保護・修復を徹底できるようにするためにつくったのが、石けん、保湿クリーム、日焼け止めによる、ヘミューの3ステップスキンケアです。

化粧水がいらないことに気づいた方に愛用していただき、「肌がきれいになった!」「自信を持てるようになった!」と、喜んでいただいています。

ぜひ、化粧水に依存しないスキンケアを、お試しください!

|+| ヘミューの3ステップスキンケア

肌にうるおいが宿ります。




-参考文献-
『皮膚科学』大塚藤男,上野賢一 金芳堂(2011)
『美容と皮膚の新常識』戸田浄 中央書院(2006)
『岩波 生物学辞典』第5版
『老化と寿命』三石巌 太平出版(2002)
『皮膚は考える』傳田光洋 岩波書店(2005)


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