カート

化粧水がいらない理由
誰も教えてくれない
乾燥肌の原因と改善方法


化粧水をつけるほど、
スキンケアをがんばるほど、
肌にうるおいが宿らなくなっていく不思議な現象...

気づいたら、乾燥肌・敏感肌に

どうすれば、
肌にうるおいと輝きが宿るのか...

化粧水からの解放が
乾燥肌を根本から改善に導く


を保湿するために化粧水が「本当に必要かどうか」は、皮膚科医でさえ見解が分かれていますね。

「化粧水では保湿できないので使う意味はない、不要!」と「日本人の肌には化粧水が必要!」

どちらが正しいのか、困ってしまいますね...

私は、スキンケアのための製品を開発する立場ですが、十数年前、「化粧水はいらない」と判断し、自身で開発した化粧水の販売もやめました。

化粧水を何度も重ね付けしても肌の乾燥は根本から改善できず、むしろ、水分の過剰補給の影響で、どんどん乾燥しやすい肌になっていくからです。

化粧水は乾燥肌に本当に良いスキンケアではありませんでした...

だから、化粧水に頼る保湿を改め、「肌のうるおいが育つようにサポート」すると、乾燥による不快感や肌の悩みが改善されてきます。

キメが整うので、肌が内側から若々しく輝いてきます。

その理由を、これから順番に詳しくお話ししていきます...


化粧水がいらない理由を解説中

配信開始2007年
最終更新2022年04月



化粧水は矛盾してませんか?


ょっと、お風呂に浸かっている状況を思い出してみてください。

お湯がどんどん体の中に浸透してきたことはありますか?

ありませんよね。

でも、なぜ、お湯は体の中に浸透しないのでしょう?

それは、肌が水分をはじいているからですね。

水分のはじき具合が、健康で若々しい肌かどうかの物差しにもなっていて、健康で若々しい肌ほど水分をはじく力があります。

この水分をはじく仕事をしている肌に、水分をたっぷり浸透させようとして化粧水を繰り返しつけて押し込む...

よく考えてみると矛盾を感じませんか?

この矛盾する行為は、果たしてお肌のお手入れにとって意味があるのでしょうか...


化粧水をやめる決心をするまで


は、30代後半になるまでは、いわゆる無添加・自然派の化粧品会社に勤めていました。

サロン展開していた会社だったので、販売をサポートするために製品の説明会などでプレゼンのようなこともしていました。

でも、本当は使わなくてもよい製品を販売していたり、無添加・自然派と謳いながら、「必要悪」という考え方で「合成界面活性剤」や「合成防腐剤」などの「肌の健康を損なう恐れのある成分」を使っていたりすることに納得ができずにいたのです。


必要悪を使わずに

だから、もし、自分で化粧品を開発するとしたら、使う必要のない製品をつくって販売したり、「必要悪」という考え方で妥協したりすることは「絶対にしない」と決めていました。

それを守れば、肌の悩みを改善できず戸惑っている方にも「きれいになった」と喜んでいただける製品を提供できると思っていたのです。

そして、決めたことを守って、化粧水を始めとしたスキンケア製品を開発しHEMUE(ヘミュー)を始めたはずでした...、始めたときは化粧水は必要なスキンケアだと思っていましたし、化粧水を重ね付けしたほうが保湿効果が高まると考えていたのです。


原料メーカーの資料

化粧水に疑問を感じたのは、2005年のHEMUEのスタートから2年目、夏から秋の季節の変わり目になった頃でした。

HEMUEを使ってくださるお客様が増え、「使い心地が良くて気に入っています!」と嬉しい声をいただけるようになった一方で、夏から秋の季節の変わり目になった頃から「肌の乾燥が増して落ち着かないです...」という連絡をいただくようになりました。

最初は、もっと保湿力の高い製品を開発しなければいけないと思っていましたが、お肌の状態を詳しく聞いてみると、「HEMUEにして肌の乾燥が落ち着いた感じがしたけれど、やっぱり、また乾燥が気になるようになってきたんです。秋になって空気が乾燥し始めたら、さらに肌の乾燥が増してきて...。何度も化粧水を重ね付けしても、美容液やオイルの使用量を増やしても落ち着かないんです...」というような状態...

「空気が乾燥してきたせい」「肌に合わないせい」「保湿力が足りないせい」とか、そういうことではないと感じ、なぜなんだろうと気になり始めました。

そして、内容成分などを見直していたとき、ある原料メーカーから入手した資料に「許容量を超えた水分で角質層(肌の表面の層)が壊れだす」という主旨の説明が載っていたのです。

その瞬間、化粧水をたっぷりつけることにも「肌(角質層)の健康を損なうリスクがある」と悟りました...

「そんなはずはない」と、思わなかったのは、もしかしたら、心のどこかで「こんなにたくさん化粧水をつけても大丈夫なのだろうか...」と、元々、感じていたからかもしれません。


もし、知らずにいたら

化粧水の販売を続けたまま、化粧水のリスクをカバーするための保湿力が高い製品の開発を目指すのか、化粧水の販売をやめてスキンケアを根本から見直すのか、葛藤しました...

葛藤しましたが、まずは「化粧水の重ね付けに頼ったままだと肌が乾燥する状態から抜け出すことは難しいです。化粧水を保湿に使うのは間違っていました...」と、正直にお話しするしかないと思いました。

とはいえ、当時は化粧水のリスクをうまく説明できず、お客様を混乱させてしまったのです。

「なぜ、化粧水の販売をやめるのか、品質に問題があったのか」と、問い詰められたりもしました。愛用していただいていたお客様をがっかりさせてしまい、本当に申し訳ないことをしたと思います。

もし、このあとお話しすることを知らずにいたら、何が肌に本当に良いのかわからなくなってHEMUEをやめていたと思います...


肌に本当に最善なのは?


在の皮膚科学では、「肌の美しさを良好に保つために最善」な方法は、肌表面の角質層(=角層)をイラストの左のような「健康な状態に保つこと」だと、わかっています。

健康な角質層と不健康な角質層


当たり前のことのように感じるかもしれませんが、昔は、角質層は死んだ細胞が積み重なったものなので剥ぎ取っても構わないと考える研究者もいたそうです。剥ぎ取れば美容成分を肌の奥に届けやすくなるとでも考えたのでしょうか...

そして今も、角質層の健康よりも何らかの美容成分、たとえば美白やシワ改善の成分を肌の奥に届ける(角質層よりも内側に浸透させる)ことに意味があるという考え方でつくられている化粧品が少なくないと思います。

ですが、よく知られているように角質層には肌の内側を守るバリアの働きがありますね。

このバリアの働きがあるので、水分や水溶性の美容成分は角質層よりも奥には浸透できません。(お風呂に浸かっても体の中にお湯が浸透しないのも「角質層のバリアの働き」で浸透を防いでいるから)

ただし、角質層自体には、一時的にその重さの3倍ぐらいまで水分を含むことができる、スポンジのような性質も備わっています。ですので、化粧水を重ね付けして水分を角質層内に押し込むことはできます。

できますが、水分をどんどん押し込む行為は「角質層を不健康にしてしまう原因の一つ」です。乾燥肌になっていくリスクがあるので避けた方が良いです。

「え、佐藤さん、でも化粧水をたくさんつけると肌がうるおうし、きれいに見えるから、やっぱり水分をたくさん与えると肌に良いのでは?」

と、思う気持ちもわかります。

でも、それは化粧水に抱いている「幻想」なのだと思います...

一つ質問です。

そもそも、「肌のうるおい」とは何でしょうか?

とても大事なことなのですが、たぶん、多くの方が誤解しています...


肌のうるおいとは?


は、角質層そのものが「肌のうるおい」です。

「うーん???」

と、させてしまったかもしれませんが、「肌のうるおい」とは単に水分や皮脂(油分)などのことではありません。

皮膚科学の専門書では、うるおいは、「肌表面、角層細胞内、角層細胞間の3カ所に存在する保湿因子そのもの(皮脂膜・NMF・細胞間脂質(セラミドなど))や、これらの保湿因子の働きによって保たれている水分」と、表現されています。

少し難しく感じるかもしれません。

でも、要は、「うるおいは角質層を構成している全ての要素でできている」ということです。

つまり、角質層そのものが「肌のうるおい」なのです。

それを踏まえて、もう一度イラストを見てください。

健康な角質層と不健康な角質層

左:「角質層が健康」=「肌にうるおいが宿っている」

右:「角質層が不健康」=「肌にうるおいが宿っていない」

だから、「健康な角質層=うるおい」を育てれば、肌にうるおいが宿っている状態に導けます。

ですが...


うるおいが育つ感覚を忘れる


粧水に頼る従来のスキンケアでは、「肌のうるおいとは、水分・油分・保湿成分のこと」と、捉えています。

そのため、スキンケアを始めるときに「保湿は肌に水分を与えることが大事。だから化粧水で水分をたくさん与えてください。でも、その水分はすぐに蒸発してしまうので乳液やクリームで蓋をして水分を閉じ込めましょう」と、教わるのではないでしょうか。

でも、これは「うるおい感」を保つためのスキンケアなので、「せめて夕方まで乾燥しないように、水分・油分・保湿成分をしっかり補わなくては...」と、どんどんアイテムを増やして塗り重ねていく状況になりがちではないかと思います。

特に、メイクをするようになると、ファンデーションやポイントメイクをクレンジングで落とし、さらに洗顔、その後、化粧水で水分を補い、〇〇導入・美容液・パック、乳液、クリーム、オイル...と、塗り重ねてうるおい感を保つという一連の流れが「塗り重ねる習慣」として生活に組み込まれやすくなります。

その影響で、いつの間にか「うるおいが育つ感覚」を忘れてしまうのかもしれません。

確かに頑張って様々なアイテムを塗り重ねれば、うるおい感を保つことはできると思います。

それに、塗り重ねることでうるおい感を保っている状態なので、化粧水をやめたり何かアイテムを減らしたりしようとしてもバランスが崩れ、余計に乾燥を感じたこともあるかもしれません。

「やっぱり、化粧水は必要なのかも」と思う気持ちも、よく分かります。

けれども、うるおいが宿っていない状態のままだと、水分の蒸発や外からの刺激で肌の調子が不安定になりやすいと思います。そして、頑張っても塗り重ねても、肌にうるおいが宿っていない影響で調子がどんどん崩れていってしまうことも少なくありません...

思い出して欲しいのですが、肌は生きています。

生まれ変わり続けて「健康な角質層=肌のうるおい」を育てています。

肌の仕組みに寄り添って、それをサポートするのがスキンケアの本来の役割です。

だからこそ、あなたの大切な肌のために、化粧水に抱いている「幻想」を壊します。


化粧水の幻想を壊す


の美しさを良好に保つために大事なのは、「健康な角質層=肌のうるおい」が育つようにサポートすることです。

ですが、バリアの働きに逆らうようなことや弱めるようなことをすると、角質層の健康が損なわれ、肌にうるおいが宿らなくなってくることもわかっています。そして、水分を押し込むのはバリアの働きに逆らい弱めてしまうことになるので、化粧水を重ね付けすればするほど角質層の健康を損なってしまうリスクが高まってしまうのです。

不健康な状態になっていく角質層

上のイラストの右側を見てください。

このような不健康な状態になっていくリスクがあります。

角質層が不健康になるといわゆる乾燥肌・敏感肌の状態になります。乾燥による不快感が生じたり外からの刺激に敏感になったりし、様々な肌の悩みができやすくなります。

でも、そんなリスクを負ってまで化粧水を重ね付けして水分を押し込む必要はありません。


目薬2、3滴分ほどで十分

角質層には、もともと「肌の内側からの水分」と「汗の水分」が含まれています。

その水分が蒸発し減ってしまった時は補うことが役立つかもしれません。

ですが、角質層の構造や容量から考えると、水分を補うとしても「保湿成分と共に肌(角質層)に自然に馴染む程度の量」で、十分なのです。

具体的には、どれぐらい量が目安なのか計算してみましょう...

角質層は、その重量の20〜30%ほどの水分が保たれている状態が理想で、その状態の時に適度な柔軟性とハリを得られるといいます。

それをもとに計算すると、「顔の角質層」に保たれている水分量は0.3ccほどか、もうほんの少し多いぐらいになるでしょうか。(顔の角質層は7〜10層で、0.02mmのラップよりも薄い)

ゴワゴワ、パリパリなど、肌に不快感が生じるのは角質層に保たれている水分が減った影響ですが、仮に水分が半分近く減ったとしても、その量は0.1〜0.2ccほどです。目薬2、3滴分ぐらいなので、水分を補う必要があるとしても美容液やクリームなどで十分に補える量です。

しかし、化粧水を重ね付けすると、それを何倍もオーバーした水分を押し込むことになります。

もし、化粧水をつけるとしても肌が軽く湿るぐらいに留めたほうが良いのです。


本当は過剰な水分に耐えている

「角質層はその重さの3倍まで水分を含むことができる」と、説明しましたが、それはスポンジのように水分を吸収することで簡単に壊れないようにしているからです。

過剰な水分で角質層が膨らんでいる時は、その「メイク効果」でハリと透明感が増して肌がきれいに見えるかもしれませんが、実際は壊れないように耐えているのです。

肌質が良くなっているわけではないので、化粧水の重ね付けで増したハリと透明感はしばらくすると元に戻ってきませんか?


いつまでも持たないのは、角質層が保てる水分は、角質層内に存在している保湿成分(保湿因子)と結びつくことができる分までだからです。「蓋」と称して乳液やクリームなどを塗っても、結びつくことができない水分は蒸発を始めていき、もともと保てる水分量に戻ってしまいます。

こうして、過剰な水分が増えたり減ったりすることで、角質層の構造が乱れバリア機能や保水機能が弱まることもわかっています。


リスクを負う必要はない

化粧水は保湿成分の配合濃度を少なくしてあります。

その理由は、水分をたくさん与えられるように(化粧水をたくさんつけられるように)するためですが、水分でバリアの働きを弱らせ保湿成分や美容成分などの浸透を助ける狙いもあります。

「化粧水の役割は、保湿成分や美容成分を十分に角質層に浸透させる・行き渡らせること」などという説明を見かけると思いますが、その説明には「バリアを弱らせる」という狙いが隠れているのです。

しかし、化粧水を何度も重ね付けし「バリアの働きや保水力が弱くなるリスク」を負っても、肌のうるおいが育つわけでもないし、化粧水だけで保湿を完了することもできません。

得られるのは、一時的な「うるおい感」だけではないでしょうか。

その「うるおい感」を持続させようとして、美容液、乳液、クリーム、オイルetc...と、アイテムを塗り重ねていくようになってしまいます。

でも、もし、「リスク」があると知っていたら、化粧水による「メイク効果」や「うるおい感」を安易に求めたりしないはずです。

そして、リスクを負うのをやめれば、「本当のうるおいと素肌の輝き」を得るためのスキンケアを始めることができます。


スキンケアの本質


話ししてきたように、私は、化粧水に頼るスキンケアでは「うるおいを育てること」ができないと思います。

もちろん、そう考えているのは私だけではありませんし、きれいな肌のために、どうすれば角質層を健康に(うるおい)を育てられるか真剣に取り組んでいる研究者もいます。

その貴重な研究の成果を取り入れて「肌の美しさを良好に保つための最善な製品」を開発し提供するのが、化粧水の販売をやめたHEMUEの役割だと自負しています。

美容情報の煽りもあって、「美白成分やシワ改善成分」が注目されていますが、そのような成分を肌の奥に浸透させる(角質層を通過させる)ことをスキンケアの目的にしていると、角質層の健康を置き去りにしてしまいます。

私は「大切な肌のために本当によいことをしたい」という気持ちに応えたいので、「うるおいを育てる」というスキンケアの本質を大事にしたいと思います。

たとえ利益が出るとしても本質を失った製品をつくりたいとは思いません。

化粧水もそうですが、「本当に役立っている」と感じられないものを販売するのは苦痛だからです。

やっぱり、「佐藤さん、使ったら肌の乾燥が改善してきれいになりました!」と喜んでいただけるのが、開発者としては一番嬉しいのです。


し、肌のうるおいで悩んでいるときや毎日のスキンケアを見直したいときは、ぜひ、「うるおいを育てる習慣」のページをご覧ください。

肌のうるおいが育つ仕組みと開発を続けているスキンケア製品についてお話しします。

「化粧水をつけなくても肌がうるおう」「HEMUEにしたら乾燥肌が改善した!」と実感していただけるように、機能と品質を追求してきた甲斐があって、「きれいですねと褒められるようになった!」「心地よく過ごせるきれいな素肌が育ってきた!」など、嬉しい声をたくさんいただけるようになりました。

化粧水を販売していたときは使用感についての感想が主だったのですが、今は、肌の状態がよくなったことについての感想を多くいただけるようになり、肌に本当に役立つ製品を提供できていると感じています。

実践すると、頑張らなくても肌にうるおいが宿り、内側から若々しく輝いてきます。

ここをクリック |+| うるおいを育てる習慣|頑張らなくても肌はうるおう

「化粧水はいらない」と実感できます。


-参考文献-
『皮膚科学』大塚藤男,上野賢一 金芳堂(2011)
『美容と皮膚の新常識』戸田浄 中央書院(2006)
『老化と寿命』三石巌 太平出版(2002)
『皮膚は考える』傳田光洋 岩波書店(2005)


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