シミができるプロセスと対策
美白を謳う製品は、メラニン(メラニン色素)の産生を抑えるアプローチのものが多いと思います。
メラニンを「シミや色素沈着の原因」と考え、過剰にできないようにするのが狙いですが、そのような製品を使ってもシミへの効果が実感できないのは、表皮中に長く居座っている「成熟メラノソーム」には対応できないからかもしれません。
大きく整理すると、シミは次のようなプロセスでできると考えられています。
1.紫外線、炎症、活性酸素などの様々な刺激により、メラノサイト活性因子が放出される
メラノサイトは「メラニンと呼ばれる色素を作る細胞」です。表皮の一番下の基底層という場所に存在しています。このメラノサイトには、メラノソームという器官があり、その中でメラニンという色素が生成されます。そして、メラノサイト活性因子により、メラニンの産生が活発になります。
2.メラニンの産生が活発になり、黒くなった成熟メラノソームが増える
メラノソームは、その中のメラニンの量により、ステージ1〜4までの4つの段階に分けられています。成熟メラノソームは、もっとも黒い、ステージ4のメラノソームを指します。
3.成熟メラノソームが、メラノサイトから表皮細胞へ大量に取り込まれる
紫外線などの刺激を受けると、成熟メラノソームの表皮細胞への取り込みが促進されます。
4.成熟メラノソームを取り込みと表皮細胞のターンオーバーが遅くなる
表皮細胞に成熟メラノソームが取り込まれると、表皮細胞が黒くなります。そして、ターンオーバーが遅くなってしまいます。
5.黒くなった表皮細胞が表皮内に居座り、シミ・色素沈着となる
成熟メラノソームを取り込み黒くなった表皮細胞はターンオーバーが遅くなり排出されにくくなります。結果、表皮内に居座り続けるため、シミ・色素沈着が起きます。
以上がシミができるプロセスです。
ですので、単にメラニンの産生を抑える美白製品だけでは、シミを予防したり、できたシミを薄くすることは難しいのです。
それにメラニンの産生は、肌を守るための仕組みの一つです。
このような点を踏まえると、シミの予防・改善に効果的なアプローチは、次の3つが考えられます。
1.メラノサイト活性因子の放出を防ぐ
2.表皮細胞への成熟メラノソームへの過剰な取り込みを防ぐ
3.ターンオーバーを正常な状態へ導く
そして、この3つのアプローチのためにスキンケアでやるべきことは、「紫外線からの保護、刺激からの保護」の2つだと思います。
紫外線などの刺激から守ることで、メラノサイト活性因子の放出を抑制すること、成熟メラノソームの取り込みを抑制することができます。また、ターンオーバーを正常な状態に導くためには、角層のサポートが大事です。
HEMUEのスキンケアはこの3つのアプローチに対応しています。
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